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「休刊のお知らせ」が掲載された10月1日発行(同2日付)の夕刊フジ1面

 産経新聞社は1日、同社が発行する夕刊紙「夕刊フジ」を来年1月末で休刊すると発表した。「創刊55周年の節目に、夕刊紙として一定の役割を終えた、という判断に至りました」としている。

 夕刊フジは、タブロイドサイズ(一般紙の半分)の夕刊紙として1969年に創刊した。故安倍晋三元首相らも連載コラム執筆者に名を連ねた。即売エリアは今年4月から東日本では東京、神奈川、千葉、埼玉、西日本では大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山。

 産経新聞社は休刊の理由について「デジタル端末の普及やコロナ禍に伴う帰宅時などの購読機会の減少、原材料費、輸送コストの上昇」などとしている。

 来年1月31日発行の紙面と電子版を最後に休刊し、夕刊フジの公式サイト「zakzak」も更新を休止する。夕刊フジが発行する健康情報紙「健活手帖」は、今年11月に最終号を発行するという。

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